
国学院大・鳥山監督は主将・福永に全幅の信頼を置く[写真=菅原淳]
チーム最優先に動く正真正銘のリーダー
春秋連覇がかかる今秋の開幕戦。9月13日の日大1回戦に「四番・捕手」として出場した国学院大の主将・
福永奨(4年・横浜高)は、第1打席で右手首付近に死球を受けた。
そのまま試合に出続けたが、0対3で敗れ、黒星発進となった。その後、病院で骨挫傷と診断された。大黒柱を欠けば、チームは窮地に追い込まれてしまう……。
2回戦前日の15日の昼ごろ。福永は国学院大グラウンド(神奈川県横浜市)のネット裏のクラブハウスにいた鳥山泰孝監督のところへ行き、「明日は行けます!」と言った。
しかし、鳥山監督は無理をさせるつもりはなく、代わりに神里陸(1年・東海大相模高)を起用する考えだった。福永には「『これは、神里に経験を積ませるチャンスだ』ととらえて、明日は我慢してくれ」と伝えた。
福永は指示を受け入れた。その様子を見て、鳥山監督は「『出させてほしい』とまでは言わなかった。ということは、やはり『無理をしてでも……』と考えていたんだな」と、主将の責任感の強さを感じ取った。
迎えた2回戦、福永は・・・
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