
ガーナ人の父と韓国人の母を持ち、ポテンシャルは抜群のケイン[写真=佐藤真一]
長距離打者にとって三振は、一つの“称号”。最大リターンは、リスクをなしに得られないからだ。いつの時代もスラッガーたちはいかに確率を高めるかに苦心してきた。ガーナ人の父と韓国人の母を持つポテンシャル抜群の大院大・エドポロ・ケインはこの課題を力技で一歩解決に近づけた。
「ホームランは昨年から打てていたので、どうやって打率を上げるか考えて冬練習してきました。ミスショットが多いんで、ミスってもホームランとなるようにウエート・トレーニングをしました。すると、とらえられなくても、本塁打になりました」
リーグ戦では2年秋までに5本のアーチを描き、オフ期間に全身を満遍なく鍛えて臨んだ今春は3本塁打(関西六大学では、タイブレークの本塁打は通算成績に含まないため通算7本塁打)。しかも内容が進化している。右中間スタンドに届かせた1本目と、バックスクリーンに運んだ2本目は差し込まれていたという。強振したわけではなくコンタクトしにいったスイングで、やや詰まりながらもセンターから逆方向へたたき込んだ。
大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦では、選抜メンバーの中で四番を任されたこともある。だが・・・
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