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第49回社会人日本選手権大会

単独チーム日本一決定戦 社会人年間王者は!? 京セラドームで10月29日開幕

 

三菱重工Eastは今夏の都市対抗で初優勝。二大大会制覇を狙う[写真=矢野寿明]


ダイヤモンド旗をかけた32チームでの一発勝負


 第49回社会人野球日本選手権大会(10月29〜11月9日、京セラドーム)の組み合わせ抽選会が10月2日、大阪府内で行われ、1回戦16試合の対戦カードが決まった。夏の都市対抗とは異なり、補強選手制度がないため、「単独チーム日本一」の位置づけである。都市対抗優勝初優勝を遂げた三菱重工East、全日本クラブ選手権優勝のマツゲン箕島硬式野球部、JABA対象11大会優勝10チーム(日本製鉄鹿島は日立市長杯と北海道大会で優勝)、各地区の最終予選を勝ち上がった30チームを加え、計32チームでダイヤモンド旗をかけた一発勝負が繰り広げられる。ゾーンごとに展望していく。

【Aゾーン】


 全日本クラブ選手権を制したマツゲン箕島硬式野球部が、全国大会常連のNTT東日本の胸を借りる。NTT東日本はU-23W杯(中国)で2大会連続3度目の優勝を遂げ、侍ジャパンU-23代表で主将を務めた強打捕手・野口泰司(名城大)がおり、攻守の軸。

U-23W杯で世界一へと導いた侍ジャパンU-23で主将を務めたNTT東日本・野口[写真右=福地和男]


 また、U-23W杯優勝に貢献した左腕・長久保滉成(仙台大)の投球にも注目が集まる。チームの顔だった佐竹功年(早大)が都市対抗限りで引退したトヨタ自動車は、日本製紙石巻と対戦。連覇をかけた都市対抗は2回戦敗退と力を出し切れず、今大会にかけている。

トヨタ自動車は2年ぶりの優勝を狙う[写真=田中慎一郎]


【Bゾーン】


 名将・大久保秀昭監督が指揮するENEOSはミキハウスと対戦する。ENEOSはU-23代表の新人・村上裕一郎(九州共立大)のバットに注目。加藤三範(筑波大)、阿部雄大(酒田南高)と左腕2人も安定感があり、虎視眈々と上位を狙う。今夏の都市対抗出場を逃した日立製作所とJR東海も1回戦屈指の好カードである。

【Cゾーン】


 今年から埼玉から東京に拠点を移したHondaは、JABAスポニチ大会優勝チームとして出場する。今夏の都市対抗出場を逃しており、今季から指揮する多幡雄一監督(立大)のNTT西日本との1回戦での采配に注目が集まる。近年、力をつけている明治安田に、昨年の都市対抗準優勝・ヤマハとの対戦も接戦は必至だ。昨年の準優勝チーム・Honda熊本は出場32チーム中、最多32回目の出場の東芝と対戦する。両チームとも夏の都市対抗は二次予選敗退を喫しており、意気込みは相当である。

Honda熊本は前回大会準優勝。今夏は都市対抗を逃し、今大会への意気込みは相当だ[写真=佐藤真一]


【Dゾーン】


 今夏の都市対抗で初めて黒獅子旗を手にした三菱重工Eastは、史上4チーム目の二大大会制覇を目指す。主将・矢野幸耶(北陸大)を中心に投打とも戦力が充実しており、補強選手なしでの戦いで真価が問われる。都市対抗8強の三菱重工Westも地力がある。初戦で対戦する日本製鉄鹿島はU-23W杯でベストナインの今里凌(専大)を擁する。1回戦から決勝まで31試合、目が離せない。

ベストナイン[一塁手]を受賞した今里も注目だ[写真左=太田裕史]


■第49回社会人野球日本選手権大会組み合わせ
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