
躍動する高知の平間。今季27試合登板で1勝1敗9セーブ、防御率0.31と圧倒
高知のクローザー、平間凜太郎(日本製鉄東海REX)の今季のテーマは『圧倒』である。27試合に登板し、1勝1敗9セーブ(リーグ2位)。防御率0.31(8月8日終了時)と好調だ。
「もともと夏のほうが得意なんです。暑い時期は、自分の思うようなボールが投げられる」
開幕前、昨年の成績(3勝1敗18セーブ、防御率0.79)を上回ることは、必須だと考えていた。
成績を残し、スカウトに「変わったじゃないか!」と驚いてもらう。さもなければ27歳という年齢がネックとなり、ドラフト候補にさえ挙げてもらえない可能性だってある。
本番の10月が近づくにつれて聞こえてくるであろう、ドラフトに関するウワサには惑わされない。
「『ドラフトは待つのみだ』っていう心境にするために、いまこうやって成果を残し続けている。“いま”を繰り返していくしかないかな、と思います」
3年間所属した社会人野球チームを辞め、25歳で四国リーグに挑戦した。終身雇用を捨て、収入を減らしてまで野球一本で生きていくことに賭けたのだ。もっと試合に出て活躍したい、NPBに行きたいという思いは、それほどまでに強かった。
来年も野球を続けられるのか? という不安を振り払い、前を見る。
「いま、ここで自分がやるべきことをやっていれば、次の道が切り開けるかな? って思うので。そうじゃないと、僕が社会人野球をやめた意味がなくなっちゃいますし」
四国リーグで実戦のマウンドにたくさん登っていることは、大きな意味を持つ。社会人野球では経験できないほど多くの場数を踏んでいる。それが「どんな場面でも抑えられる!」という強い自信につながった。
シーズンは残り2カ月、首位を独走する中、明確な目標を口にする。
「胴上げ投手になりたいです。これは僕の今後の目標の1つでもあるんですけど、行ったチームで抑えを任されて、胴上げ投手になりたい。日本一になりたいっていうのが、僕の目標なので」
リーグ制覇、独立リーグ日本一を達成したその先に、次の扉が待っている。[リポート/高田博史]