前期終盤、愛媛・弓岡敬二郎監督(元阪急・オリックス)が「あいつ、ええな」と話していた選手がいる。

「ここ！　っていうところで打てる。ああいうバッターが欲しいなあ」

　前夜に高知と対戦した前期9回戦(6月3日、高知市)、同点打となる2点適時中前打を放った、高知・桑原潤也(鹿屋体育大)のことだ。

　前期は打率.280(リーグ8位)、得点圏打率.355(以上、前期終了時)を残して折り返し、高知の2期連続優勝に大きく貢献した。

　打席での考え方はシンプルだ。ストライクが来たら・・・