
オリックス育成1位の群馬・西濱は155キロの直球で大暴れを誓う
オリックスから2022年育成ドラフトで1位指名を受けた群馬・
西濱勇星(関東学園大付高)が11月15日に入団交渉に臨み、支度金350万円、年俸240万円(金額はいずれも推定)で合意した。
「真っすぐを評価されて指名してもらった。中継ぎ、抑えで活躍したい」
高卒2年目の右腕は丸刈りがトレードマーク。ドラフト前のみやざきフェ
ニックス・リーグでは自己最速となる155キロを叩き出し、今季のBCL最速投手としてNPBの世界に挑む。
高校入学時の球速は107キロ。どこにでもいる高校生だったが、「フォームやトレーニングを工夫した」という結果、高卒時には最速149キロまで伸びた。ただ20年夏の県独自大会では初戦敗退。中央球界では無名の存在だった。「大学進学と迷いましたが、1年でも早くNPBに行きたかった」とBCLの門を叩いた。
2年目の今季、オフのウエート・トレーニングで下半身に厚みが増し、直球の平均球速がアップした。ただ「シーズン中はなかなか調子が上が
らなかった」と振り返る。
「9月のBCL選抜で臨んだ
巨人三軍戦で感覚をつかみ、フェニックス・リーグでアピールできました」と話す。それでも「NPBの打者相手には空振りを取ることができず、簡単にファウルで粘られた。直球の球速アップに加え、フォークなど変化球の精度を上げなければ」とNPBへの課題を挙げる。
「ドラフトに指名されたあと、少し気持ちが燃え尽きたようになりましたが、日本シリーズを見て、中継ぎの投手陣の皆さんがすごくて現実に戻されました」
2月のキャンプインまで走り込みやウエート・トレーニングでNPBで通用する体づくりに励む。
高校1年生のとき、幼なじみの親友を事故で亡くした。「アイツのためにも全力で生きようと決めた」。NPB入りへの心の原動力となった。ドラフト指名を受け、仏前でNPB入りを報告。「指名してもらえたのも、お前がいたから。活躍するから今後も見守ってほしい」と約束した。
「独立リーグ、群馬球団のおかげで高卒2年目でNPBに行くことができました。このリーグの存在を広く知ってもらえるよう頑張りたい」
トレードマークの丸刈りはNPBでも貫く予定。「この髪型のほうが気持ちが入る」。BCLを代表する若き右腕が大暴れを誓う。[リポート/岡田浩人]