全員で勝ちに行く姿を示す。明るい性格の新主将は前向きに、言葉とバットでチームを導く。 リポート=高田博史 
パンチ力のある打撃が魅力の徳島・今村。チームをけん引する存在になる[写真=山田次郎]
力が湧くような声を
県西部の三好市でキャンプ中の3月8日、徳島は香川とオープン戦を行い、14対2と大勝した。
試合後のミーティングで今村龍之介主将(福岡大中退)は、ベンチからの“声出し”について話をしている。
とてもいい声が出ていた。相手をやじるのと声出しは絶対に違う。やじったところで、打席に入っている選手の力は湧いてこない。みんなの力が出るような声出しができたらいい――。
「僕らのチームはやっぱ、全員で勝ちに行っている姿っていうか。『チームメートが打席で力が湧くような声を、またみんなで出していこうよ』っていう話をミーティングでしたんですけど」
チームリーダーとしての存在感が日増しに大きくなっている。主将を務めるのは小学生のとき以来だ。当時、自分なりに責任感を持って務めていたが、誰も言うことを聞いてくれなかった。
「言うこと聞かないやつらが、楽しそうに見えちゃうじゃないですか。キャプテンしてたら。いや・・・
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