かつて“常勝”と言われたチーム。4期連続で最下位に沈んだ香川を、先頭に立って勝ちへと導く。 リポート=高田博史 
打撃の爆発力と機動力でチームをけん引する香川の主将・山下
2つの目標
さぬき市で行われていた香川の練習中、山下馨矢主将(鹿児島ドリームウェーブ)がフリー打撃を行っていた。ケージの後ろでは、
熊野輝光監督(元阪急ほか)が見守っている。中堅方向に、低く鋭い打球を何本もはじき返していた。
これまで右方向へ引っ張る打球が多かったことを見直している。とにかくコンパクトに。遊撃手の頭の上を越えて、中堅方向へ抜けていくような打球を打ちたい。「小さく前へ、バットをスパッ! と出せ」と、熊野監督からアドバイスを受けている。
「去年はスイングがブーンっていう感じだったんですけど、今はスパッ! っていうイメージです」
スピードを生かすため、走り方も一から見直した。陸上競技のクラブチーム『香川レーシング』は、香川のOBである梶原直景さんの母、久美子さんが代表を務める。先輩に紹介してもらい、飛び込んだ。
「後半は速いんですけど・・・
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