週刊ベースボールONLINE

独立リーグ Other Leagues Weekly Report

神奈川・冨重英二郎 151キロ左腕の実力「チームの勝利に貢献して、その先に自分の目標がかなえられたらうれしい」/BCリーグ

 

西武三軍戦で先発し三者凡退に抑え存在感発揮。神奈川初のドラフト指名なるか。
リポート=岡田浩人

スカウトの注目を集める神奈川・冨重。奪三振能力が高い


力のある直球で押し込む


 今季のBCLで最も注目を集める左腕である。最速は151キロ。直球だけでなくスライダーなど変化球の質もスカウトの高評価につながっている。

 BCL選抜として臨んだ6月26日の西武三軍戦(ベルーナ)で先発し、1回を三者凡退に抑えた。この日の最速は148キロだったが、力のある直球で押し込む投球は存在感抜群だった。

「三振を取ることはできませんでしたが、三者凡退で最低限の投球はできたかなと思います。注目されることは気にしていません。結果を残せば自然と評価はついてくると思っています」

 開幕前から冨重英二郎の評判は高かった。大学卒業後に入社した社会人チームを昨季途中で辞め、今季からBCLでの挑戦を決めた。3月のオープン戦からその評判が徐々に広まり、登板を重ねるたびにネット裏に陣取るスカウトの数が増えていった。

 ただ6月までの登板はリーグ戦が4試合、NPBチャレンジカップでの登板が3試合、計7試合だった。

「前半戦は登板数が少なかったので、後半戦は先発ローテで回って、夏場にピークを迎えられるように頑張りたい」

高い奪三振能力


 地元・神奈川県横須賀市の出身で、東海大相模高では3年夏に投手陣の一角を担い、激戦区の神奈川大会を制して甲子園出場を果たした。

 その後進学した国際武道大では1年秋からベンチ入りを果たしたが、左肘を痛めてしまい手術を経験。「2、3年生のときはまったく投げることができなかった」と唇をかむ。4年春にようやく実戦復帰を果たすと、リーグ戦優勝に貢献。大学野球選手権では東京ドームのマウンドを経験した。

 昨春に社会人チームに入団するが、「NPB入りを目指したい」とBCLでの挑戦を決意。今季は神奈川の開幕投手に抜てきされるなど、首脳陣の期待の高さをうかがわせる。

 7月5日には栃木戦で先発し、5回2失点(自責0)で敗戦投手となった。「暑さの中での投球で、相手と戦うよりも自分の状態と戦った感じでした」。そう振り返る冨重だが、7月5日までに先発した5試合で27回を投げて自責点は1。防御率0.33で、奪三振率は12.00と先発として驚異の数字をたたき出している。

「BCLは社会人と比べてたくさん試合があるので、登板していないときには自分ならどう投げるかなどを考える場面が多く、投げていなくてもいろいろとつかめるものがあります。後半戦はチームの勝利に貢献して、その先に自分の目標がかなえられたらうれしい。後半戦は目の前の1試合に自分の気持ちをぶつけます」

 神奈川球団初のドラフト指名へ、注目左腕の投球から目が離せない。

PROFILE
とみしげ・えいじろう●2001年6月1生まれ。神奈川県横須賀市出身。178cm78kg。左投左打。5歳でティーボールを始め、小学3年からリトルリーグ、中学ではシニアリーグでプレー。東海大相模高では2年春と3年夏に甲子園出場。国際武道大では1年秋からベンチ入り。4年春にはリーグ戦で優勝し、全日本大学選手権大会に出場。卒業後の昨春、バイタルネットに入社。昨秋で退社し、今季神奈川に入団。
日本独立リーグWatch

日本独立リーグWatch

独立リーグ(BCL、四国IL)の今を毎週お届け!

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング