
現役時代、筆者のバックを守った二塁手、土井正三は堅実な守備だった/写真=BBM
表現は良くないが、
巨人・
中井大介が「思いのほか」頑張っている。オープン戦の終盤に一軍へ昇格すると、打棒爆発して開幕一軍入り。「一番・二塁」のポジションまで手にした。「若手」と呼びたいが、もう10年目。中堅どころである。足もそこそこ速く、長打力もある。ケガさえなかったら、もっと早く一軍に定着していたかもしれない。
しかし、二塁手で起用されていることを考えると、バッティングはほめられても守りはまだまだだ。私は現役時代、二塁手に求めるモノは多くなかった。普通のゴロを、普通にさばいてくれればそれで良かった。派手なプレーはいらないし、ファインプレーも要求していなかった。V9時代、私のバックを守ってくれた土井正三さんも派手ではなく、堅実な二塁手だった。
だが、現代野球では、二塁手は最も難しく、重要なポジションだ。中井を二塁手として「まだまだ」と言うのは、二塁手はただ打球を捕っていればいいというだけのポジションではないからだ。肩が強くなくてはならない遊撃手に比べ、二塁手は、ゴロを捕球さえすれば一塁まで投げる距離は短いから、強肩は必要とはされない。それで草野球では軽視されがちなポジションとなるが、レベルが高い野球では、これほど難しいポジションもない。
それは、三塁手、遊撃手とは・・・
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