周囲の、世間の目は変わった。変えさせた。 大谷翔平は投打両面で高い素質を秘めていることを自身の力で見せつけた。 最初は誰もが半信半疑だった二刀流の成功は、いまや夢物語ではない。 沖縄の地で精力的にトレーニングに励んできた濃密な約3週間の日々。 キャンプも間もなく終わり、スーパールーキーへの期待はますます高まってきている。 
▲22日から一軍に合流。新たな環境で二刀流への挑戦はワンランク上のレベルに上がった
日本ハムが投打どちらかに絞るのではなく、二刀流挑戦を掲げてスタートさせたことがよく分かる。キャンプ終盤を迎え、大谷翔平の投手&野手としてのレベルの高さは、日に日に際立ってきている。
衝撃のデビュー戦。2月17日の紅白戦(国頭)で初実戦を迎えると開幕ローテ争いの渦中にいる
谷元圭介から左翼へ初打席初安打。さらに続く2打席目は、左腕・
齊藤勝の98キロのカーブに、体勢が崩れることなく右翼へ二塁打を放った。
「緊張はなかったです。しっかり自分のスイングができましたし、(最初に安打が出て)あとの打席もリ
ラックスしてできました」
そして首脳陣を喜ばせたのが抜け目のない走塁。2打席目の二塁打は打球を処理した右翼手の体勢が悪いことを確認し、自分の判断で二塁を陥れたもの。2安打について報道陣から評価を聞かれた
渡辺浩司打撃コーチも「オレは打撃コーチだけど、走塁がすごかった。賢いな。(試合を)任せられる」と“担当外”の部分をベタ褒め。さらに「打つのは分かっているから」と続けた。
想像以上の対応力に、じっくりとした育成方針をプラン立てていた球団首脳の考えも変わった。当初チャレンジしていた遊撃手ではなく、外野手に専念させる方針を固め、「投手+外野手」の方向性を示した。打撃力を評価したことに加え、
糸井嘉男のトレード移籍でレギュラーが定まっていない右翼手争いにも十分割って入る力があるという判断だ。

▲23日の阪神戦[名護]で初の実戦デビュー。結果はピッチャーゴロによる併殺打に終わったが、未来への貴重な経験を積んだ1日となった

▲ネクストバッターズサークルで出番を待つ大谷[23日の阪神戦]。待ちに待った黄金ルーキーの登場にスタンドのチビッ子ファンからも大歓声
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