一方、投手としても着実に階段を上がっている。21日の練習では、フリー打撃に初登板。初めてプロの打者と対峙した。通常、打撃投手を務める場合は「気持ちよく打ってもらう」ことをテーマに掲げる場合が多いが、大谷は「しっかりと自分のボールを投げたい。ストレートでしっかり、ファウルを取りたいです。プロのバッターが相手なので、簡単に前に飛ばされると思いますけど、投げてみてから確かめたい」と、“真剣勝負”を挑んだ。

▲2月21日には初のフリー打撃にも登板。初めての打者との対戦だったが、落ち着いた投球で能力の高さを見せつけた
結果は……2年目の
石川慎吾、
松本剛を相手に45球を投げ、安打性の打球はわずかに4本。右打者2人だが、左翼方向へ引っ張った打球は1つもなかった。石川は「18.44メートルじゃなくて、15メートルくらいから投げられている感じでした。(中学・高校時代に
阪神の)
藤浪晋太郎とも何度も対戦していますけど、大谷の方が大きく見える(実際には藤浪の方が4センチ大きい)。4メートルくらいに見せたな」と絶賛。球種を教えてから投げる、宣言投球にもかかわらず、スライダーにバットが空を切った松本は「キレがすごい。スライダーと分かっていても打てない。曲がり幅が大きいし、しっかり腕を振っていた。すごい武器になるんじゃないですかね」と目を丸くした。
投打両面でポテンシャルの高さを示したことで、二刀流挑戦は次なるステップに入った。22日からは一軍キャンプに合流。23日のオープン戦初戦(対阪神)でも、対外試合デビューを果たし(1打数無安打)、ライトの守備にも就いた。どこか半信半疑だった数カ月前とは違う。周囲が大谷の投打両面の素質の高さをあらためて感じ始めた。「(二刀流の)メニューを組んでいただいているので、自分はそれを信じていくだけ」

▲実戦でライトの守備も無難にこなし、ポテンシャルの高さをあらためてアピールした
エース兼四番という夢物語が、現実味を帯びてきた。