
四番が打たなければ浮上はない。筒香のバットがDeNAの今後のカギを握る/写真=大泉謙也
DeNAの
筒香嘉智が非常に苦しんでいる。6月5日現在、50試合に出場して打率.254、4本塁打、23打点。今春、ワールド・ベースボール・クラシックで日本代表の四番を張った男が、本領をまったく発揮できていない。
バッティングに乱れが生じている。特にそれが顕著だったのは6月2日の
ソフトバンク戦[横浜]だ。4度、打席に立って3三振を喫したが、その内容も悪い。2回裏の第1打席は
バンデンハークの前に1度もバットを振らずに見逃し三振。4点ビハインドで迎えた3回裏には二番・
梶谷隆幸が反撃のノロシを上げる2ランを放ち、続く三番・ロペスがレフトへ安打とムードが高まる中で2度目の打席に入った。しかし、またしてもバンデンハークの前に見逃し三振に倒れた。
5回裏もバンデンハークのワイルドピッチ、ロペスの犠飛で4対6と再び追い上げたところで打席に立ったが、最後はど真ん中のストレートにバットがピクリとも動かず。3打席連続の見逃し三振。四番がこれでは反撃意欲はそがれてしまうだろう。8回も一塁ゴロに倒れ、31打席連続無安打(翌日の同カードの6回一死二、三塁で34打席ぶりの安打となる2点適時打)。チームはこのまま敗れ去ってしまった。
当日は横浜開港記念日で2万8918人の大観衆が横浜スタジアムに詰めかけ、その中には子どもの姿も多く見受けられた。筒香の豪快なスイングから繰り出される鋭い打球を楽しみにしていただろうが、それを見せることができなかった。
調子がいいときは・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン