新年を迎えて2週間以上が過ぎた。キャンプインに向けて自主トレが本格化しているが、2025年はどのようなペナントレースになるのだろうか。少し早いがシーズンの展望をしてみたい。

　セ・リーグは昨年Aクラスに入った巨人、阪神、DeNAの三つ巴の戦いになるだろう。2位・阪神は藤川球児新監督が就任してチームに新風が吹く。3位・DeNAは“下克上日本一”を果たしたが、リーグ優勝してからの頂点を目指す意気込みにあふれているだろう。

　しかし、その中でもやはり巨人が連覇する可能性が高いのではないか。昨年、巨人は阿部慎之助監督の下、4年ぶりのリーグ優勝を成し遂げながらクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでDeNAに敗れ、日本シリーズへ進めなかった。リベンジへの思いはチーム全体に相当、あるはずだ。

　思い出されるのは07年だ。原辰徳監督政権下で私が巨人ヘッドコーチの任に就いたシーズンだが、ペナントで頂点に立ちながらCS第2ステージで落合博満監督率いる中日に3タテを食らって敗退。すると、オフには・・・