
一軍の舞台でも臆することなく戦っている名原[写真=井沢雄一郎]
7月19日現在(以下同)、借金13の5位と低迷する
広島にあって、ひときわ目を引く存在がいる。育成出身の
名原典彦だ。ここまで42試合に出場して打率.260、3本塁打、12打点、OPSも7割近くを数える。数字だけを見ても十分な働きだが、私が評価したいのは、それ以上に打席の内容である。
名原は相手投手からすればとても嫌な打者だ。最近の若い打者は強く振ることを意識し過ぎるあまり空振りを恐れず長打ばかりを狙う傾向がある。一方で名原は違う。まずコンパクトに振ることを徹底している。だからと言って、ただバットに当てるだけの打撃ではない。自分が打てる球をしっかり見極め、引っ張るべき球は強くたたき、逆方向へ打つべき球は素直におっつける。その判断が実に落ち着いている。
追い込まれてからの対応もいい。簡単に三振するのではなく、際どい球はファウルで粘る。そして甘く入った一球を逃さない。このような打者は投手にとって・・・
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