プロ野球12球団の選手や監督・コーチに、毎週決まったお題について自由に語ってもらうコーナー。今週のお題は「初任給」です。 中日・村上隆行コーチ
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入団当時、35年前のことを思い出してくれた村上隆行コーチ
近鉄に入団したのは1984年。今みたいに二軍の選手でもメーカーから用具が提供される時代ではなかった。初任給からも寮費や用具代を球団側に引いてもらっていたので、手元に残ったのは14万円くらいだったかな。その中から親に何かを買って送ったんじゃないかな。何を買ったかは、覚えていないけどね。
給料が安かったからハングリー精神はすごくあった。当時、ウエスタン・リーグではナゴヤ球場に来るのが楽しみだった。ホームランを打てば5000円の賞金がもらえてね。一軍に上がったら、今度は最低保障年俸が入るでしょ。「こんなにもらえるんや。プロ野球は夢があるな」とそのときに思ったのを覚えているよ。
写真=BBM