地域別高校野球シリーズvol.12「九州の高校野球1」(福岡・佐賀)で、福岡県立小倉高等学校と7回甲子園に出場し、小倉を夏連覇にも導いた福嶋一雄投手について掲載している。
福嶋一雄投手は「甲子園の土」を持ち帰った最初の選手とされている。3連覇を目指したが、準々決勝で延長10回の末に倉敷工(岡山)に6対7で敗れた1949年夏の第31回大会のことだ。
ところがそれより数年前の夏の23回大会で、熊本工(熊本)のエースだった
川上哲治が、決勝で中京商(愛知)に1対3で敗れた際、自身のユニフォームのポケットに土を入れて持ち帰り、学校の練習場にまいたというエピソードがある。
また、46年夏の第28回大会に初出場し、準決勝で浪華商(大阪)に1対9で敗れた東京高等師範付中(現筑波大学附属中学校・高等学校、東京)の佐々木迪夫監督が、5年生(最上級生)以外の選手らに「自分のポジションへ行って土を取ってこい。来年、またここへ返しに来よう」と土を持ち帰らせたという話も伝わる。
誰が一号か――知られざる人物もいたかもしれない。だが現在、福嶋選手が甲子園の土を持ち帰った選手の第一号といわれていることには、あるエピソードがあった。あらためて記事を読んでいただきたい。
福岡・佐賀編は、ゴールデンウイーク明けの来月5月7日(水)に発売です。また、次号6月初旬発売のvol.13「九州の高校野球2」は長崎・熊本・大分編。川上哲治のいた熊本工も取り上げる予定です。(石田)