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夢のチーム打率3割

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 パ・リーグの個人打撃成績(8月14日時点)がすごいことになっている。
 
 トップのオリックス・糸井の後、2位から6位まで(柳田、内川、中村、長谷川、李大浩)をソフトバンク勢が独占しているのだ。

 一番・中堅 村松 .324
 二番・三塁 川崎 .294
 三番・二塁 井口 .340
 四番・一塁 松中 .324
 五番・捕手 城島 .330
 六番・左翼 バルデス .311
 七番・DH ズレータ .266
 八番・右翼 柴原 .333
 九番・遊撃 鳥越 .212

 日本一を遂げた2003年の基本オーダーだ。チーム打率は史上最高の.297。今季は14日時点で.289である。夏場から秋口かけては毎年、最も投手の疲労が蓄積する時期。新記録樹立にも大きな期待がかかる。

 さて、03年の顔ぶれを見ると、現在もホークスに在籍しているのは松中のみ。NPB現役選手を含めてもロッテ・井口しかいない。11年という時間を感じるものである。

 さて、当時は6人の3割打者を輩出している。今季は8月14日時点で冒頭の5人が大台に到達。本多が.291(8位)と6人目の可能性を残しているものの現在、ケガのため抹消中である。

 近年、ソフトバンクはFAら大型補強に積極的だ。とはいえ、柳田、中村、長谷川はスカウト独自の視点で視察、獲得し、育成してきた生え抜き選手だ。03年は助っ人を除けば、全員がホークスからドラフト指名された選手たち。11年後。ブレない球団方針に加え、外部からの登用で戦力を充実させている。このままホークスが2位・オリックスを突き離し、独走の予感がする。

 そして、夢のチーム打率3割の偉業へ挑戦だ。(岡本)

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週刊ベースボール編集部による日替わりコラム。取材のこぼれ話も。

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