ソフトバンクが歓喜を達成した陰で、名を成したベテラン選手がユニフォームを脱ぐ報道が相次いでいる。
オリックスの
谷佳知も引退を表明。通算2000安打達成は遂げられなかったが、谷の天才的なバッティングは忘れられない。1997年、三菱重工岡崎からドラフト2位でオリックスへ。当時の
新井宏昌コーチが「初めて対戦する投手でもちゃんと自分のタイミングでバッティングできる点」と評していた、天性のカンの良さで広角に打ち分け安打を量産した。
引退会見でも「二塁打が一番のモチベーションだった」と語っていたが、新人当時、将来像について問われ、「クリーンアップに座って一発を打ちたい気もするけど、やっぱり僕は中距離ヒッター。自分としては、一番打者として二塁打を量産する打者になれるように頑張りたいですね」と答えていた。そのとおり2001年にはNPBシーズン最高の52二塁打をマーク。右中間、左中間を鋭く破る打球は芸術的だった。
「僕以上の選手を育てたい」と引退会見で目を輝かせ今後の夢を語った谷。谷を超える二塁打職人の育成へ――。その時を楽しみに待ちたい。