ヤクルト監督就任直後の昨年11月、
真中満監督と荒木大輔氏の対談を組んだが、そのときに指揮官の発言で印象深かったのが「言い訳から入る人が多い」ということだった。
これは真中監督の座右の銘である「できない理由を探すな」と相通ずること。「例えばピッチャーだったら『僕は指が短いのでフォークが投げられないんですよ』と言うのではなく、まずはチャレンジしてほしい。足の遅い選手でもスタートだけを工夫してみるとか、やれることを考えて取り組んでほしい」と選手に意識革命を訴えていた。
ただ、これは自らに戒めとして言い聞かせていることだった。「選手のできない理由を探して、最初から勝手に決めるのではなくて、なんとか改善させて、可能性も含めて起用したいと想います」
今年は
川端慎吾、
山田哲人、
畠山和洋らが大飛躍を果たし、課題だった投手陣も目を見張る成長を遂げた。そこには真中監督の積極的思考がプラス効果をもたらしていたように思う。14年ぶりの優勝を遂げたヤクルト。未曾有の混戦を制した経験も大きな糧となり、さらにたくましい集団へと羽ばたいていくだろう。