今週号の発行の日付は12月29日号。つまり、今回が今年最後のコラムということになる。今年もさんざん球界に文句をつけてきたが、今回は文句のつけ納めといきたい。
それには最高の材料が見つかった。今年の「プロ野球コンベンション」改め「NPBアワーズ」(11月26日)では、「NPB 80周年ベストナイン」が表彰された。今年で69回目となるベストナイン表彰で、ポジション別に最多受賞の人たちを機械的に選んだものなのだが、(二塁手は最多タイ2人。外野手は最多と2位タイ3人で4人)、これがなかなかの、いやまさに真のベストナインの顔ぶれ。この表彰は実によかった。
だから今回は、プロ野球に対する文句ではない。それを報じたスポーツマスコミに文句をつけたいのである。27日付の読売新聞スポーツ面の、「NPB 80周年ベストナイン」の表彰者の球団の帽子をかぶった顔写真、ひどいのが2枚あった。ベストナイン二塁手の
高木守道さん(元
中日)の写真は3度目の監督時代のものじゃないの。これは、現役時代のを使ってほしかったなあ。もう1枚は、ベストナイン外野手の
福本豊さん(元阪急)。この写真のセレクトには怒りすら覚えた。かぶっている帽子は何と
オリックスのもの。福本さんは阪急ブレーブスで現役を終えているのだ。なるほど89年からはオリックスのコーチを務めているが(91年まで)、いくらなんでもBWマークの帽子はないだろう。しかも、この写真は、ブレーブスからブルーウェーブとなった91年のもの(二軍監督)で、福本さんに対しては二重に失礼に当たる(89~90年はオリックス・ブレーブス)。
「オイ、オイ」とあきれながら他の写真も見てみると、ある、ある、ある!
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン