出し遅れの証文もいいところなのだが、今年もまたクライマックスシリーズ(以下CS)に釈然としない思いが残ったので、それをあえて書かせてもらう。
筆者は、基本的にCSが嫌いである。こんなポストシーズン・ゲームは認めたくない。それでも、こういうシステムが、9年も続くと、すっかり根付いてしまうものなんですね。特に、2位と3位のCSファーストステージの盛り上がりようといったらペナントレースの比ではない(どうなってるの!?)。優勝チームとファーストステージの勝者の戦いであるファイナルステージより盛り上がるほどなのだから困ってしまう。

第1ステージで日本ハムに勝ったロッテ[写真はデスパイネ]。6.5ゲーム差つけられた相手と条件が同じというのは納得できない[写真=高原由佳]
プロ野球は、ペナントレースの勝者こそリスペクトの対象であるべきなのに、いまは、ファーストステージの勝者が一番もてはやされる。3位チームが2位チームに勝ったりすれば「下剋上」のキャッチがスポーツマスコミに氾濫する。日本人は敗者に寛容なのか、敗者をいじくり回すのが好きなのか、よく分からないが、6チーム中3位までがポストシーズン・ゲームに参加できるというのは、あまりに敗者に甘過ぎるのではないか。しかし、9年も経つと、こんなことを言う人間は、筆者ぐらいになってしまった。あえて言えば、「現実のおいしさ」が、このシステムへの批判、反論を許さないという空気を作ってしまった。まあ・・・
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