34歳で迎えた昨シーズンは年齢による衰えを不安視されたが、2年連続となるリーグトップの安打数で結果を出した。チームの勝利のために打ち、守り、そして走る。常に目の前の状況に全力を尽くすことが、この男のスタイルだ。 取材・構成=牧野正 写真=BBM 時間をかけて準備を
プロ11年目となる2020年もチーム不動の一番打者としてコンスタントに安打を飛ばした。巧みなバットコントロールで146安打を積み上げ、2年連続となる最多安打のタイトルを獲得。8月には史上127人目となる通算1500安打も達成した。1364試合目での到達は、大学・社会人経由では史上3番目となるスピード記録。昨年11月で35歳となったが、攻守走のすべてにおいて高いレベルをキープしている。 ――2年連続で最多安打のタイトルを手にしました。最初と比べて、うれしさは違いますか。
大島 うれしいはもちろんうれしいですけど、昨シーズンに限って言えば、うれしさよりも大変だったという気持ちのほうが大きいですね。例年と違って特別なシーズンだったので、シーズンが終わってタイトルが獲れてよかったというか、安堵感のほうが大きかったです。
――何が一番大変でしたか。
大島 開幕までの調整だったり、例年よりも連戦が多く、体的にしんどい部分がありましたね。
――その中でもリーグ最多の安打を放ったことについては。
大島 そこは自分も狙っているところですし、目標としているところでもあるので、それが達成できたというのは良かったと思います。続けて獲れたということも大きいですね。タイトルは1回よりは2回、2回よりは3回と続けたほうが、より価値があると思うので。
――タイトルを獲れた要因は、どんなところにあったと思いますか。
大島 一番は・・・
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