プロ入り3年目の2022年に初勝利を挙げてから、積み重ねてきた努力が実り、6年目で初タイトルを獲得。栄冠を手にしたが、あくまでも通過点。日々、どん欲な姿勢でレベルアップを目指す“魂の投球”は来季も変わらず、背番号47の原動力だ。 取材・構成=壁井裕貴 写真=佐藤博之、川口洋邦、高原由佳 自分を演じること
ピンチでもマウンド上では感情を出さず、淡々と腕を振り続ける。工藤公康、杉内俊哉ら名サウスポーが着けてきた背番号47を受け継いで2年目、自身初のタイトルを手にした。育成選手からはい上がり入団6年目、ホークスに欠かせない先発投手へと成長。進化はまだ、止まらない。 ――初タイトルの勝率第一位(.722)の獲得について、率直な感想を教えてください。
大関 自分が理想としているものを追い求める1年間だったのですが、1試合、1試合積み重ねてきた結果として、勝率第一位というタイトルがついてきたという感覚があります。
――今季は24試合に登板して13勝5敗、防御率1.66。最多勝、最優秀防御率のタイトルも狙える位置でした。シーズン途中からタイトルへの意識はありましたか。
大関 あまり強くは意識しなかったのですが、シーズン終盤になるにつれて最多勝、最優秀防御率、勝率第一位のタイトルが頭をよぎったりすることはありました。ただ、タイトルを目指すのではなく、理想を追い求めていく過程で、「結果としてタイトルがついてきたらな」というスタンスは変えずに過ごしてきました。
――
前回のインタビュー(10月13日号)では、「自分がありたい姿から逆算して、今どうありたいかを考えている」と。理想から逆算した際に、大関投手はタイトルをいつごろから獲りたいと考えていましたか。
大関 今シーズンは何かタイトルを獲得できたらいいなと、ぼんやりとしたイメージはありましたね。それが、最優秀防御率、最多勝なのか。もちろん、いきなり沢村賞を獲得するのは厳しい、と今シーズンが始まる前は考えていました。ただ、勝率第一位のタイトルを獲ることは、ちょっと意外で、予想していなかったですね。
――なぜ、意外だったのでしょうか。
大関 それぞれのタイトルに意味はありますが、勝率は勝利だけでなく、どれだけ負けないのかも重要になってきます。ただ、最多勝、最優秀防御率はどれぐらい勝ち星を積み上げられたか、点を取られなかったかとイメージがしやすかったからですね。特に深い意味はないのですが……。
――ご自身の中で勝率一位のタイトルを獲得できた要因などはありますか。
大関 メンタルのところが、大きいかなと思います。その一つにスポーツ心理学の世界では、役割性格という用語があります。一言で言えば、自分の理想とする姿を演じる。それを今年1年間、これまで以上に意識して続けてきたのも一つのポイントだと思います。
――大関選手の考える理想の姿とは。
大関 よりチャレンジを続けていく状態ですね。自分の目指す選手像に向かうために仮説を立てて行動する。そこで・・・
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