育成ドラフトで12人を指名した巨人10位の150キロ右腕。中国地区大学リーグの福山大から初のプロ野球選手だ。その裏には「残り1%」にかけた情熱と、そこに応えたスカウトの「男気」があった。 取材・文・写真=寺下友徳 
巨人育成10位で、福山大から初のドラフト指名選手となった山崎(中央、右は武田康スカウト部課長、左は岸敬祐スカウト)
8月16日。まだ周りの山々に蝉(せみ)しぐれが響き渡る福山大グラウンドでは「背番号18」が光を放っていた。福山大で2年秋から絶対エースを担ってきた
山崎友輔だ。この日は紅白戦。にもかかわらず「強い思いで臨んだ」のには、理由があった。
コロナ禍により、福山大は3月から課外活動が停止。中国地区大学リーグ戦は出場を見合わせた福山大を除く5校で開幕したが、第1節を終えた段階で打ち切り。福山大は7月に全体練習を再開したものの、8月には福山市内でのコロナ感染者が出たことにより、対外試合が再び禁止。状況次第では、紅白戦が山崎の唯一のアピールの場となる可能性もあった。
夢を、あきらめるわけにはいかない。山崎はこの4年間、福山大・蔵田修監督の言葉が支えだった。「高校時代の投球を見た時点で『プロに行ける選手になるかも』と感じていた」と、早くからその素質を認めていた。さらに、指揮官から・・・
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