鳴門高では日本ハムの左腕・河野竜生と同級生。明大4年時のドラフトは指名漏れだった。独立リーグでは2年間、地元・徳島で力を磨き、吉報が届いた。 取材・文=高田博史 写真=佐藤友美 
来年のキャンプイン後には24歳になる。来季中に支配下登録され、一軍での登板が目標だ
10月20日のドラフト当日は
中山晶量にとって、長かったこの1年を象徴したかのような1日だった。
会議が始まってから、すでに2時間半以上が経過している。チームメートの
日隈モンテルが、
西武から育成2位で指名を受けた。日本ハムに指名順が回ってくるのは、6球団先である。それまでのたった5分半ほどが、ここまでの2時間半よりも長く感じられた。
名前が呼ばれると、思わず顔の前で3回手をたたき、立ち上がって目の前のテレビに一礼した。
「『中山……』って言われた瞬間に、『ああ、オレや』と思って。『ありがとうございます!』って感じで」
長い1年間の戦いは、昨年10月11日のドラフト終了後から始まっている。徳島インディゴソックスでのルーキーイヤーを終え、1つの岐路に立たされていた・・・
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