高校、大学と目立った実績はない。不遇の時間を経て、社会人でついに花を開かせた。大卒2年目でのドラフト指名。もちろん即戦力での活躍が期待される。 取材・文・写真=守田直樹 
国学院大の同期、後輩投手がすでにプロ入り。プロで何をすべきかを理解している
負担のないフォーム
社会人2年目の“春夏秋”の1シーズンの強烈なアピールで、
楽天4位指名の評価を得た本格右腕だ。楽天・
後関昌彦スカウト部長は言う。
「彼の存在自体は知っていても、なかなか投げる機会がありませんでしたから。ウチの担当スカウトが春先から何回か見ているなかで、良くなってきているという報告があり、私が初めて見たのは6月ごろでした。そのときは平均で152、3キロぐらい出ていました。一番の魅力はストレートの強さですね」
とはいえ、幼少期からポテンシャルの高さは周囲の認めるところだ。
江原は福岡県久留米市で生まれ、小学6年生のときに、
ソフトバンクジュニアに選ばれてNPBジュニアトーナメントに出場している。
高校は奈良の名門・天理高に進学。江原がベンチ入りしていない2年夏に甲子園に出場、ベスト4入りした。3年夏の奈良大会は背番号17で、5試合中4試合でリリーフ登板するも、奈良大付高との決勝で敗退。チームの主将だった
太田椋は、
オリックスに1位で入団している。
「そのころ僕は指名されるような立場にいなかったので、素直にうれしかったです。でも・・・
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