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2025ドラフト指名選手クローズアップ

西武6位・川田悠慎(四国銀行・外野手)足で魅了できる万能選手「小さなピースで入っていき、ゆくゆくは盗塁王になりたいです」

 

球団からリリースされた資料には「足が速く、さまざまなポジションを守れるユーティリティープレーヤー」との記載があった。高知高、京産大を経て入社2年目の23歳。1年目から勝負していく。
取材・文・写真=寺下友徳

11月14日に仮契約を結んだ。担当の西武上本達之スカウト[右]から帽子をかぶせられ、笑顔を見せた


チーム合流時の衝撃


 10月23日18時50分ごろ。高知県高知市のはりまや橋近くにある四国銀行本店内の一室を、緊張感が支配していた。部屋にいたのは四国銀行野球部・亀岡洋介監督、平瀬亨コーチ、川田悠慎。3人の前にはドラフト会議の配信が映し出されている。実は川田の下に調査書が事前に届いていたのは西武1球団のみ。しかしながら5位まで指名がかからないことで、彼らは焦りの表情を色濃くしていた。

 そのときである。6位指名の声。その瞬間、不安は一瞬にして歓喜に変わった。

「大学を出たときに社会人野球でやりたいとは思っていたが、どうなるか分からない中で四国銀行に採用していただいた。やるしかないと思ってまず、1年間やってきた。そして、今年のはじめにプロを意識し出し、亀岡監督がずっと寄り添ってくださったので『絶対、やってやる』という気持ちで取り組んでいました」

 指名直後、チームメートも全員詰めかけた中で行われた記者会見。夢実現への道程を、亀岡監督がこう明かした。

「昨年のチーム合流直後、二盗のタイムを計ったら3秒1台。『そんなことはないだろと』と思って何度、測っても同じタイム。とんでもない速さだった」

 川田の強みにいち早く気づき、都市対抗予選を前に一番打者に大抜てきした。

少数精鋭の環境が幸い


 今年初め、西武二軍投手コーチとなった渡辺智男スカウトに代わり、四国地区担当スカウト着任のあいさつに四国銀行グラウンドを訪れたのは西武・上本達之スカウト。そこで、推薦選手の有無を問われ、亀岡監督は迷わず川田を推した。

「すごく足の速い選手がいます」

 そんな「運命の推薦」から・・・

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ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフトで見事に指名を勝ち取った選手たちに焦点を当てる短期集中連載。

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