体格にはさほど恵まれていないが、俊足巧打の外野手として確かな実力を持っているのが福田将儀(中大)である。今号のドラフト候補ランキングでも32位にランクインしている。最近では打撃面で物足りなさを感じるが、3拍子を高いレベルで保つことができれば面白い存在となる。 中大では1年時から神宮の舞台を経験しており、その経験は申し分ない。ただ、持ち味を発揮し切れているかと問われれば、それは肯定できない。今一度、自身の
セールスポイントを見直すべきだろう。
打撃フォーム(8.5点)は、一番の際は伸び伸び打っている印象があるが、クリーンアップを任された際には悪球を迎えにいき、フォームを崩されていた。トップが浅く、軸足にタメがない。結果を求めるあまり外角高めのボール球に手を出す傾向が見られた。もともとミート力があり、ボール球でもバットに当てることができてしまうのだ。
打撃フォームの基本を見直せば、選球眼(8.0点)も上がってくるはず。ストライクゾーンの把握を徹底してもらいたい。特にこのタイプの選手にとっては、進塁打など自己犠牲ができるかどうかが大事な部分となる。インコースの厳しい球はレフト線へのファウルでいい。右方向に打つ練習に取り組んでもらいたい。右を意識すればタメができ、ボールを見極めることもできる。ヒットエンドランなど、つなぎのできる二番打者タイプでもある。
外野守備(9.0点)に関しては問題点が見られない。プロのレベルでも守備から入っていける能力がある。今後取り組んでほしいことは・・・
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