細身ながら安定感あるサウスポーだ。この春は右足首骨折の影響で出遅れ、チームは東都大学一部リーグ最下位の憂き目にあった。それでも、得意のスライダーを武器に長いイニングを投げる姿が印象的だった。下半身強化により、さらなるスケールアップが期待できる投手と言えそうだ。 やはり右足首骨折の影響が大きく、走り込み、投げ込みができていない。下半身の使い方は6〜7分といったところ。これが8〜9分と出来上がってくれば楽しみな存在となる。その投球フォーム(8.5点)を見ていくと、上半身の使い方、スリークオーターから投げる際のヒジの位置はいい。下半身移動ができてくればさらに球持ちが良くなるはず。決して悲観する状態ではない。
ストレート(8.0点)では、特にクロスファイヤーのキレを磨いてもらいたい。その球筋は安定しているものの、リリースポイントでの押し込みが足りないため、キレが今ひとつという状態だ。この部分が解消されれば、そのストレートはさらに効果的になるだろう。
この投手の最大の武器は変化球(8.5点)で、その中でもスライダー。この球を両コーナーに決める能力がある。投球術(8.0点)を見ても、このスライダーを軸に組み立てており、この完成度が長いイニングを投げることを可能にしている。今後はストレートの高低とクロスファイヤーの精度を磨くことがカギとなる。“技巧派左腕”といえばチェンジアップなど抜くボールが印象的。だが、この投手はそういった球種でなく、内角を果敢に攻める投球のできる貴重な左腕と呼べそうだ。
あとは高めいっぱいのストレートの精度を上げていけば・・・
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