佐々木千隼は今春の首都大学リーグで最も名を上げた男と言っていい。悲願の初優勝こそ逃したが、東海大、日体大、筑波大らの強豪校に対して真っ向勝負を展開した佐々木千隼。その快投が認められベストナインを受賞し、大学日本代表候補にも入り、さらなる飛躍に期待だ。 高校時代は都立校のエースとして強豪校を撃破するなど、ポテンシャルの高さは目立っていた投手。桜美林大では年々、球威がアップしており(最速151キロ)、ドラフト候補として各球団がリストアップしているだろう。元プロの
野村弘樹コーチ(元横浜)から指導を受けていることもあり、この春も成長した姿を見せた。秋のシーズンまで動向を追いたい投手で、内容次第では上位候補に入ってくる可能性を秘めている。
投球フォーム(8.0)はスリークオーターで右腕を柔らかく使えている。軸足となる右足にしっかりタメを作り、体重移動も悪くない。昨年よりも腕の位置が少し下がったように思えるが、一番腕を振れる角度なのだろう。フィニッシュの形も守備に備えられている。課題を挙げれば、トップを作る間がもう少し欲しい。投げ急いで球が上ずることがあったので、重心を低く、下半身の粘りを使えるようになるといい。
ストレート(8.0)は150キロ前後と、球速は大学生でトップクラスの球威がある。先に述べたが、投げ急ぐシーンがあるので、その際は・・・
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