高卒の社会人選手は入社3年目がドラフト解禁イヤーとなるが、“ストレート”で指名されるケースは珍しい。右肩上がりの成長を遂げてきた152キロ右腕・山岡泰輔は堂々の「ドラフト1位候補」として運命の日を待つ。 瀬戸内高時代には3年夏の
広島大会で広島新庄高のエース左腕・
田口麗斗(現
巨人)との延長15回引き分け再試合の末に投げ勝ち、甲子園に出場。高校日本代表でも活躍した。上背はないが、早くからドラフト候補に挙がっていた逸材だ。東京ガスでは1年目から抑えに先発にフル回転。今夏の都市対抗ではNTT西日本相手に完封勝利を挙げるなど、着実に成長している。「即戦力」として評価している球団は、1位指名に踏み切る可能性もある。
投球フォーム(9.0)は左ヒザの上げ方がスムーズで、バランスが良い。軸足となる右足に体重をしっかり乗せてから打者に向かっていく。欲を言えば左の腰がもう少し前に出てくる形になって、胸の張りが出てくるとさらに安定感は増す。
150キロを超えるストレート(8.5)は威力十分。キレもあり、打者の手元で押し込める球質となっている。常時140キロ中盤を計測するようになれば、プロでも簡単には打たれないだろう。
変化球(9.0)は縦に大きく変化するスライダーが一番の武器。ウイニングショットとして十分使える。緩いカーブもマスターすれば投球の幅は広がる。制球力(8.5)は右打者の外角への精度が高い。変化球でもストライクを取るのに苦労しないから、投手有利なカウントを作れる。課題を挙げるとすれば・・・
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