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第28回 温度差のある交流戦――減らしたいセと最低でも現状維持のパ

 

 セ、パ両リーグによる交流戦は、今年で10年目を迎えた。節目開催の限定方式として、指名打者(DH)制をセの主催試合のみで行い、パの主催試合では9人制を採用。昨年までの交流戦では、パの主催試合だけがDH制を実施しており、本来の公式戦方式とは逆となる初の試みだ。セ理事長を務めるDeNAの三原一晃球団取締役は、「ファンの方には、これまでとは違った楽しみ方をしていただけるはず。ぜひ、球場に足を運んでほしい」と語った。

 交流戦の動員数は昨年、セ、パともに数字を伸ばした。セが1試合平均で2万8783人、パが同2万4994人。12球団の全144試合でセが207万2372人、パが179万9597人の計387万1969人を集め、それぞれ2012年度から3.0%増、0.1%増を記録。ファンの見地からすれば、まずまずの人気を示しているが、セ、パの交流戦に対する温度差は違う。

 日本野球機構(NPB)の事業推進委員会(山岸均委員長=巨人球団取締役)は、交流戦の妥当な試合数について審議を重ねている。交流戦は現在、各カードでホームとビジターそれぞれ2試合ずつ、計24試合(全144試合)を実施。だが、セは昨年、日程の間延びなどを理由に計18試合(全108試合)への削減と、期間短縮を図る案を実行委員会に申し入れた。これに対し、パは

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