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第29回 交流戦の適正数は?――ファンの生の声を聞いてみるのも一つの手

 

 日本野球機構(NPB)は、事業推進委員会(山岸均委員長=巨人球団取締役)で、来年以降のセ、パ両リーグ交流戦の試合数について集中審議に入っている。各球団から具体案が出され、さまざまな角度から検討されているが、両リーグが納得する結論には達していない。

 交流戦に対するパの考えは一貫している。各カードでホームとビジターでそれぞれ2試合ずつ、計24試合(全144試合)の現状維持を変わらず主張。ある球団幹部は「観客数は好調だし、ファンの支持がある。個人的には、24試合に限定せず、導入した2005年当時の36試合に戻してもいい。試合増も検討してほしいとすら思っている」と話す。

 一方のセは、交流戦の意義に懐疑的だ。「本来はリーグ戦と関係ないはずの交流戦の成績が、ペナントの行方に大きく影響するのはおかしい」と首をかしげる。また、2連戦中心で日程が間延びし、集客が難しい月曜日の開催が出て、移動の関係で週末のデーゲーム開催が組みにくくなっていると指摘。さらに複数球団が「交流戦の露出が増え、セ、パで雌雄を決するオールスターゲームや日本シリーズの新鮮味がなくなった」とデメリットを挙げる。「極端に言えば、交流戦はなくてもいい」という声すらある。

 NPBが目玉として掲げている日本代表「侍ジャパン」を中心としたビジネス展開は・・・

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