中国地区大学野球連盟に所属する岡山商大からは、投手2人がプロ志望届を提出した。大学日本代表候補にも名を連ねた近藤弘樹(4年・安佐北高)とともに、両輪を形成してきた超大型右腕は“パワー系”で、将来性が高く評価されている。 取材・文=寺下友徳、写真=大賀章好 
185センチ95キロと恵まれた体型をしており、マウンドでの表情からも強気な一面が見えてくる。気持ちで押すのが持ち味
豪快さと繊細さが同居する投球スタイル
漫画『ドカベン』で鉛のような剛球を投げ込み、打者のバットを次々とへし折る賀間剛介。その賀間が“リアル世界”に降臨した! これが、185センチ95キロの
蔵本治孝を説明するに、最も適した表現だ。ドラフト上位候補の最速152キロ右腕・近藤弘樹とともに、岡山商大を支えている。
「150キロ以上を目安にしていた」
今秋の開幕カードとなった福山大2回戦では9安打完封(1対0)した。自己最速を151キロに更新。7、8割が145キロを超えるストレート。全力ではなく「自分でも生命線にしている」と、球筋で打者を押し込むスタイルを貫いた。
配球面でも成長の跡を残した。「試合の前半はツーシーム、後半はスライダー、チェンジアップを使っていきましたけど、とらえられたので、終盤は平雅稀(2年・捕手)と話して、再びストレート主体にしました」。豪快なスタイルの一方で、繊細な面も併せ持つ。
中・四国地区担当のNPBスカウトの間で、蔵本の存在感は・・・
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