高校時代は活躍する、しないにかかわらず試合後は「取材対象」となった。その現実が重荷となる時期もあったが、自らの力でその“壁”を打ち破った。東京六大学で現役最多タイ58安打のヒットメーカーは「プロ一本」を明言している。 取材・文=岡本朋祐、写真=BBM 
2013年夏、当時2年生だった渡辺は「五番・一塁」で神奈川大会制覇。監督であり祖父の渡辺元智監督と甲子園出場を果たした[14年春のセンバツも2季連続で出場]
2012年4月、
渡辺佳明は神奈川の名門・横浜高校野球部の門をたたいた。
祖父が監督で、その孫が選手――。
当時、チームを率いたのは渡辺元智氏(2015年夏限りで勇退)。春夏を通じて甲子園優勝5度の名将の下、注目を浴びることは承知の上での入部だった。渡辺監督とは、長く二人三脚で指導してきたのが横浜高で同級生の小倉清一郎コーチ。渡辺の入学時の評価は、厳しかった。
「野球をたたき込めば、優秀な・・・
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