大学生の貫録を見せた。大学日本代表は高校代表の壮行試合(8月28日、神宮)を戦い、途中出場した右のスラッガーは、視察するNPBスカウトの前で、強烈なインパクトを残している。 取材・文=大平明 
逆方向にも長打を放つことができる東都屈指の右の強打者。セカンド、サードの守備もこなす/写真=大平明
強打の右打ちの二塁手として注目を浴びている
伊藤裕季也。侍ジャパン大学代表では主に「六番・三塁」として活躍した。今春のリーグ戦では打率.310。東洋大の151キロ右腕・
上茶谷大河の外角のストレートをライトスタンドへ運ぶなど結果を残したが、この逆方向への打撃はずっとテーマにしてきたことだ。
「大学2年の12月から取り組んでいるのですが、もともとは変化球待ちで打席に入って、真っすぐが来たときにヒットを打てればという気持ちで始めました。ただ、昨春のキャンプもリーグ戦前の練習試合もまったく打てず、一度はあきらめかけたんです。でも、シーズンに入って最初の拓大戦で、追い込まれてからの内寄りの真っすぐを詰まりながら右前へ打ったとき『これだ』という感覚がつかめました」
当時から参考にしているのは・・・
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