抜群のバットコントロールでヒットを量産してきた。3年秋までに75安打。バットだけでなく、遊撃守備でも魅了できる。最終学年のプレーから目が離せない。 取材・文=沢井史 写真=石井愛子 ![](https://cdn.findfriends.jp/img.sp.baseball/show_img.php?id=2107&contents_id=p_page_059)
3年春のリーグ戦は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止。実働5シーズンで75安打とは、立派な数字である
野球小僧。関大・早瀬万豊監督は
野口智哉の選手像について、こう表現した。
「野球に取り組む姿が、とにかくストイックです。入学したてのころ、がむしゃらに練習するというのはよくありますが、最上級生になった今も、その姿勢は変わらない。ものすごく、感心しています」
野口は自身のスタイルを明かす。
「野球を始めたころから、ずっと生活は野球が基準です。野球は練習すればするほど、技術は向上する。うまくなるに越したことはないので、日々のメニューが苦になると思ったことはありません」
練習の虫だ。全体練習が終わってからが勝負。一人で黙々とバットを振る。トレーニングを続ける背中は、関大グラウンドにおける日常の光景でもある。
鳴門渦潮高では救援マウンドに立つこともあり、最速143キロを投げ込む野球センスの持ち主。入学直後の4月には練習試合で先発起用され、5割近い打率を残した。夏には背番号4、同秋からは6を着け、打順は三番を任された。3年夏には甲子園出場を遂げ、日本文理高(新潟)との1回戦では、3番手としてリリーフ登板している(チームは5対9で敗退)。
新型コロナ禍でも猛練習で体力強化
さらなる飛躍を求めて進学した関大では、関西学生で1年春の開幕カード(同大1回戦)から六番・右翼で先発。全12試合に出場し・・・
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