180cm95kg。右打席から鋭い打球を飛ばす「打てる内野手」だ。東都大学二部と、脚光を浴びる機会は限られるが、黙々と全力プレーを続け、プロの道を切り開く。 取材・文=小川誠志 父・真樹さんは社会人野球でも活躍。当初はアマ最高峰の舞台を目標としてきたが、大学でのプレーを通じて自信を深め、プロを目指している[写真=小川誠志]
プロ野球界から需要の高い右打ちの二塁手として、
池田来翔はNPBスカウトの熱視線を浴びている。ライト方向へ長打を打てるのが特長だ。
「打てる内野手が求められていると思うので、長打力をアピールしていきたいです。春のリーグ戦後は、右方向への打球の精度を上げるという意識を持って、バッティング練習に取り組んでいます」
池田が逆方向を意識するようになったのは、野球を始めた小学生のころからだ。父の教えが大きかったという。
「父には『右方向に大きいのを打て!』といつも言われていたので、小学生のころからずっと、意識していました」
池田の父・真樹さんは報徳学園高(兵庫)、日大、NTT関東、NTT東日本で左投げ左打ちの外野手として活躍した。NTT関東時代の1998年には、社会人日本選手権大会の優勝に貢献している。
「父は現役時代、都市対抗でライトスタンドへ本塁打を打ったそうなんです。そのときに、実況の方が『池田がライトにホームラン!』みたいなことを言って、それが僕の名前になったんだよ、と言われました。未来の『来』に『翔』と書いて『はばたいてほしい』という意味も込められているそうです」と名前の由来を教えてくれた。その名のとおり、ライト方向への長打で注目を浴びるようになった。
捕手寄りのミートポイントでボールをとらえることが、右方向へ長打を打てる秘訣だという。つまり・・・
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