父、兄が社会人野球でプレー。幼少時から白球に囲まれて育ち、すくすくと成長していった。高校時代は甲子園と縁がなかったが、大学で大きく飛躍。「世代NO.1ショート」を目指している。 取材・文=高橋昌江 
飛び切りの笑顔がトレードマーク。昨年の侍ジャパン大学代表でも、ムードメーカーとして欠かせない存在だった[写真=高橋昌江]
攻守走の3拍子がそろう遊撃手としてドラフト候補に挙がっている
辻本倫太郎。プロへのあこがれは「3歳くらい」から抱いていたという。
「父が社会人まで野球をやっていて、兄も野球をやっていた野球一家で育ったので、その影響で、プロ野球選手になりたいと思ってきました。野球は生活の一部。遊ぶのも結局、野球でした」
奈良県出身の父・直也さんは佛教大から北陸銀行でプレーした。辻本は富山県で生まれ、父の転勤によって2歳から北海道で育った。テレビに映る
新庄剛志(現監督)や
小笠原道大(現
巨人三軍打撃コーチ)といった
日本ハムの選手たちがヒーローだった。だが、もっと身近にヒーローがいた。現在、NTT西日本で捕手としてプレーする5歳上の兄・勇樹(北海高-仙台大)さんである。
「小さいころは何をするにしても絶対に勝たせてくれなくて(笑)、嫌いだったんです。でも、兄が中学生になって見に行った試合でホームランを打ったり、シニアの北海道選抜に入ったりする北海道を代表する選手で『この人、すごいんだ』と思うようになりました。ショートの守備もカッコ良くて、ショートをやりたいと思うようになったのは兄の影響。尊敬する人を聞かれると、『兄』というくらい、今は大好きです。兄は目標であり続けてくれて、僕のモチベーションを常に維持してくれています」
兄と同じく・・・
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