3年春に東都大学リーグで首位打者。ドラフト1位指名を受けた5投手がいたレベルの高い中でのタイトル奪取は価値あるものだった。進路はプロ一本。対応力のある左打者が安打を量産していく。 取材・文・写真=小川誠志 写真=田中慎一郎 
今春の目標は打率.350、出塁率.500、二塁打4本。チームの勝利のために貢献したい思いが強い
広角に強い打球を放つ左打ちの強打者として、柳舘憲吾はNPBスカウトの熱視線を浴びている。東都一部の安定勢力である国学院大で1年春から公式戦のグラウンドに立ち、1年春秋、2年秋と3度のリーグ優勝に貢献してきた。3年の春には打率.375、3本塁打、7打点などの活躍で首位打者、ベストナインを獲得。秋はやや数字を落としたが、リーグ10位の打率.260をマークした。
昨年10月のドラフトでは東都一部リーグからチームメートの左腕・
武内夏暉(
西武)のほか、
常廣羽也斗(青学大-
広島)、
下村海翔(青学大-
阪神)、
西舘勇陽(中大-
巨人)、
草加勝(亜大-
中日)、
細野晴希(東洋大-
日本ハム)と6人の投手が1位指名を受けプロ入りを果たした。「リーグ史上最高レベル」と言われた1学年上の投手たちを相手に春秋と結果を残したことから、それまでは「あこがれ」の対象だったプロ野球の世界が、明確な「目標」に変わったと柳舘は言う。
「戦った相手がドラフト1位でプロに行ったということで、自分もプロで戦えるのではないかという気持ちが芽生えました。単に首位打者を獲ったから気持ちが上がったということではなく、ドラフト1位でプロ入りした投手たちに対しても自分のスイングができて、内容的に見ても戦えるなと感じることができたんです」
社会人で長く野球を続けたいと考えていたが・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン