好きなメジャー・リーガーはレッドソックス・吉田正尚。一発で決める集中力が持ち味だ。強打の三塁手として守備にも力を入れており、高卒でのプロ志望を抱く。 取材・文・写真=沢井史 ![](https://cdn.findfriends.jp/img.sp.baseball/show_img.php?id=2730&contents_id=p_page_059)
高校通算18本塁打。パンチ力があり、チャンスでは頼りになる存在だ
「練習熱心で真面目ですね」
和歌山東高を率いる米原寿秀監督に
谷村剛の性格を聞くと、こう返答した。取材時は丁寧かつ慎重に言葉を選び、時には控えめな笑顔を見せながら、自身の球歴を明かした。グラウンドではきれいに五厘に剃られた頭髪が一層、生真面目さを引き立てている。
高校通算18本塁打。スラッガーと紹介するには物足りない数字かもしれない。谷村の最大のストロングポイントは、しっかり振り切れる力強いスイングができるところだ。米原監督は言う。
「初見のピッチャーでも臆することなく思い切って振り切れるところが、谷村の良さですね。迷いがないスイングで両方(左右)に飛ばせるんです」
1年夏の県大会からベンチ入り(背番号15)し、紀北農芸高との初戦(2回戦)で「六番・三塁」で先発出場。2打数2安打3打点と大舞台での勝負強さを発揮している。耐久高との3回戦でも3打数1安打2打点と、自分のスイングを披露して見せた。そんな姿を見た指揮官は、谷村の大きな可能性を感じた。
野球を始めた小学2年時から、飛ばす力は、地元の同世代でも頭一つ抜けた存在だった。幼いころから指導者の教えとして「股関節にしっかり体重を乗せる」ことを徹底してきた表れなのだという。
「感覚として、それができなかったら調子が良くないことが分かるんです。球の速い投手に対してはタイミングを早く取り、しっかりミートをしないと飛ばせないので、そのあたりは気を付けています・・・
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