全日本大学野球連盟は6月5日、侍ジャパン大学代表選手選考合宿のメンバー42人を発表した。捕手6人の中に名を連ね、6月22日から3日間の日程で参加。初めて日の丸を着けるチャンスが到来した。 取材・文=岡本朋祐 写真=BBM 
遠投100メートル、二塁送球は1秒8台を計測する強肩を武器に、試合をコントロールする
全国26連盟27大学の代表校が集結した全日本大学選手権は、6月10日に開幕。九州共立大の強肩強打捕手・笹原
愛斗は福岡六大学リーグ4位で、2年ぶりの出場を逃した。同連盟からは九産大が名乗りを上げ、マスクをかぶるのは、真颯館高時代のチームメートである菊池壮真だ。
「負けたくない思いが強いです。何でも話せる間柄で、年末にはいつも同期で食事をします。普段から仲も良いですが、野球の勝負となれば話は別。打撃は菊池のほうがはるかに上回っていると思いますが、ディフェンス面では譲れないものがある。捕手としての総合力で、評価されるように、努力を重ねていきたいです」
ともに右投げ右打ち。2人の好捕手がいても、試合出場は一人だけ。高校時代は激しいレギュラー争いが繰り広げられた。
笹原は1年春から控え捕手としてベンチ入りし、同秋には、背番号2の定位置をつかんだ。しかし2年春、福岡2位で出場して2回戦に進出した九州大会、5回戦まで勝ち上がった2年夏の福岡大会で先発マスクをかぶったのは菊池だった。笹原は背番号12でベンチを温め、ブルペンで控え投手のボールを受けていた。
「2人で切磋琢磨してきましたが、試合に出場できず、悔しかったです。すべてにおいて一から取り組みを改めました」
2年秋から正捕手。真颯館高・末次秀樹監督は・・・
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