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宮崎雄大(九州国際大付高・内野手) ポテンシャルを開花させる夏「この夏に成長した姿を見せて、高いレベルで野球をしたい」

 

試合を決めるスラッガーでありながらも、50メートル走6秒4とスピードを兼ね備える。遠投110メートル。内、外野をこなせる器用さもあり、将来性抜群の高校球児である。
取材・文=岡本朋祐 写真=BBM

この春は腰を痛めたこともあり、本領発揮とはいかなかった。調整を重ね、最後の夏は万全のコンディションで臨む


 趣味は「筋トレ」である。宮崎雄大は181cm80kgとアスリート体形である。若松グラウンドの三塁側には器具が設置されており、メニューの合間、時間を見つけては体を鍛えている。全体練習後、バスで学内にある寮に戻って以降も、強化を惜しまない。夕食後は素振り。フォームに納得がいくまで、バットを振り込む。一人で集中する世界観を大事にしているという。「まだ細いので」と、夜食では大好物の焼きそばを食べてから就寝する。

 優れた潜在能力の原点は、小学校時代にさかのぼる。6歳から15歳まで水泳教室に通い、肩関節の柔軟性が野球にもつながった。大会出場はなかったが、自由形が最も得意だったという。また、小学5年から中学3年までは「福岡県タレント発掘事業」に入り、グラウンドホッケー、フェンシングのほか他競技で運動センスを磨き、野球における引き出しになった。

「チームを勝たせる打撃をしたい」

 九州国際大付高へ進学した理由は明確だった。「甲子園を目指せて、自分のレベルも高くなる」。1年春の九州大会から外野手の控え(背番号11)でベンチ入り。同夏の甲子園は背番号14。チームは3回戦進出も、宮崎は登録メンバー変更となった。2学年上の3年生には正捕手・野田海人(西武)がいた。

「練習量が豊富でした。だからこそ、精神的に強い。守りのピンチでは頼りになりますし、周りを鼓舞する声がけ。攻撃ではチャンスに強く、ここで一本が欲しいという場面で必ず、結果を残していた」

 野田とともに侍ジャパンU-18代表でプレーした黒田義信(東日本国際大2年)は・・・

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