タイプとしては阪神・佐藤輝明の爆発力と、ソフトバンク・柳田悠岐のパワー&スピードあるプレースタイルが理想像だ。試合の流れを変えることができ、たくさんの夢を託したい万能プレーヤーである。 取材・文=岡本朋祐 写真=BBM 
「自治」による運営が伝統である西南学院大で、心技体を高めてきた
5打数5安打の大暴れ
人との縁は、運命を変えることがある。1月12日、慶大の練習始動日。2024年から侍ジャパン大学日本代表を指揮する堀井哲也監督は、任期2年目の25年もチームを率いる。前年12月には愛媛・松山で候補選手の強化合宿が開催。3日間で印象に残った左打者として、西南学院大・栗山雅也の名前を真っ先に挙げた。
同合宿のメンバー46人は九州六大学野球連盟の推薦を経て、大学日本代表スタッフの間で選考される。堀井監督の脳裏には、栗山の豪快なスイングが強烈な印象として残っていた。昨年3月6日、鴨池市民球場でのオープン戦。栗山は5打数5安打2打点と大暴れした。左翼フェンス直撃の二塁打を皮切りに、左中間二塁打、中前打、中前打、右前打とパワーとバットコントロールの良さを見せた。8月20日のオープン戦(慶大日吉グラウンド)でも左中間への二塁打を放った。堀井監督の頭に完全にインプット。そして、12月の候補合宿に招集されたのだ。
実戦形式で安打は出なかったが・・・
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