高校時代は同期2人がドラフト指名。大学入学以降も、先輩がプロ入りするのを見てきただけに、刺激を受けている。プロの各チームが補強ポイントに挙げる右の強打者であり、可能性は広がっていく。
取材・文=小川誠志


　NPBスカウトが注目する右のホームランバッターだ。東都リーグでは入れ替え戦を含み、7本塁打(二部5本、一部1本、入れ替え戦1本)を放っている。

　50メートル走のベストタイムは6秒1。スピードを前面に守備、走塁にも自信を持っており「走・攻・守、バランス良くできることが自分の強みだと思います。バッティング、守備、走塁、全体を見てほしい」と、自身のアピールポイントを語る。身長187cm体重85kg、手足が長いモデルのような体型、華のある選手だ。

　大学3年生だった昨秋、二部優勝を決めた駒大3回戦では、1点を追う9回裏二死から同点に追いつくソロ本塁打を左翼スタンドに打ち込んだ。さらに、タイブレークの延長11回裏には、二死満塁から左前にサヨナラ打。11月の東農大との一部二部入れ替え戦2回戦では、左翼スタンドへの3ランを含む3安打5打点の活躍。シーズン終盤に勝負強さを発揮し、東洋大の一部復帰に大きく貢献した。

　これまでの野球歴は華々しい。小学2年時に学童野球のジュニアコンドルスで野球を始め、中学時代は西淀ボーイズでプレー。2年夏、3年春と全国大会を経験。3年8月には・・・