各球団はドラフト戦線において毎年のように「左投手」を補強ポイントに挙げてくる。最後の夏を前にした段階で最速143キロも、高校生は成長過程。この夏、一気にブレークしそうな予感がする大器だ。 取材・文=岡本朋祐 写真=BBM 
学校から徒歩5分、活動拠点である総合グラウンドの右翼ファウルグラウンド付近にあるブルペン近くで撮影。その表情からも自信がみなぎっている
指揮官が認めた「センス型」
日大鶴ヶ丘高・萩生田博美監督は過去に
赤星優志(日大を経て2022年ドラフト
巨人3位)、
勝又温史(19年
DeNA4位)、小針大輝(25年DeNA育成1位)と3人のプロ野球選手を育成している。指導歴30年。08年夏、14年夏に西東京代表として甲子園に導いた、その目は確かだ。143キロ左腕・住日翔夢の高卒でのプロ志望を後押ししている。その理由を語る。
「2年秋の段階では大学進学と見ていたんですが、冬場にグーッと伸びてきたんですね。力強いボールを投げ込んでくる。意欲を持って取り組んでいる姿からも、プロの世界で勝負するという意気込みが伝わってきました。勝又は馬力型で、赤星と住はセンス型の選手。赤星は高校3年時に指名漏れでしたが、大学4年間でしっかりとしたものをつくり上げた。住は中学時代から変化球でカウントが取れ、ゲームメーク能力に長けていました。高校3年間で体力的なものを確立させ、エンジンを大きくできれば十分、可能性はあると思っていました。ケガもなく、順調にステップアップしてきたんです。高校生の中では出力はあるほうですが、上のレベルに行けば、自然と上がってくる。住の場合、プロの水に慣れれば、感性がありますので、出てくると踏んでいます」
5月末の段階でNPB10球団以上が視察を終えた。住は「高いレベルでチャレンジしたい。自分の実力が通用するのか、この段階で行けるのならば、プロに進みたいです。昨年の小針さんを見て、より思いが増した」と、前を向いている。
「プロ入りを実現させるためにも、夏に結果を求めないといけない。本人も理解していることです」。東・西東京大会は7月5日に開幕した。西東京大会第4シードの日大鶴ヶ丘高は・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン