小気味よく、投げ込んでくる。テンポも抜群で、自身のペースへと巻き込んでいく。ボールの力で相手打者を翻弄。先発、救援でも対応できる器用なタイプである。 取材・文=小川誠志 
チームメートでドラフト候補右腕・齊藤を強く意識する。2人で切磋琢磨しながら、成長してきた[写真=小川誠志]
サウスポーの系譜
左腕から放つ速球は最速154キロをマークする。174cm70kg。一般学生と並んでも目立つ体格ではない。しかし、ひとたびユニフォームに着てマウンドへ上がれば、細身の身体から繰り出す力強い速球で打者を圧倒する。
8月31日。大学日本代表として高校日本代表との壮行試合(沖縄セルラースタジアム那覇)に四番手で救援登板した。打者3人をパーフェクトに抑え、故郷に錦。秋の活躍を予感させる快投だった。
飛躍の春になった。リーグ戦7試合に登板(先発6、救援1)し、2勝1敗、計32回1/3を投げ32奪三振、自責点5、防御率1.39で最優秀防御率を獲得。
「大学最後の年、絶対タイトルを獲ろうという気持ちでリーグ戦に臨みました。最優秀防御率を獲れたことはこれからの自分にとって大きなきっかけになると思います。昨年までは『プロへ行けたらいいな』というぐらいの気持ちでしたが、今はドラフト上位指名でプロへ行きたいと思っています」
興南高出身。同校出身のサウスポーといえば、かつて
阪神などで活躍した
仲田幸司、2012年甲子園春夏連覇時のエース・
島袋洋奨(元
ソフトバンク=現興南高コーチ)、23年のWBCにも出場した
オリックス・
宮城大弥らが思い浮かぶ。山城も仲田、島袋、宮城らの系譜に連なる好左腕だ。
亜大指導陣も、その高いポテンシャルに入学時から大きな期待を寄せていた。1年春からリーグ戦の先発マウンドを経験。6月の全日本大学選手権では名城大との準々決勝に三番手で登板。山城が投げた直後に打線が逆転したことから、この試合で公式戦初白星をつかんでいる。3年春までリーグ戦で勝ち星を挙げることができなかったが・・・
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