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近江高・上田健介(投手)『未完の大器』がベールを脱ぐ日「センバツでは自分がすべて投げ切るつもりで、チームを勝利に導きたいです」

 

センバツ高校野球大会は3月19日、阪神甲子園球場で開幕。2年ぶり8回目出場の近江高は1回戦で大垣日大高(岐阜)と対戦する。最速148キロの大型右腕が憧れるのはドジャース・山本由伸。大舞台で圧倒した投球を披露するつもりだ。
取材・文=沢井史 写真=松村真行

スケールの大きな投球フォームが持ち味。成長段階であり、センバツは冬場の成果を発揮する場となる


投手専任は高校入学以降


 1年秋。滋賀学園高との県大会準決勝で公式戦初登板初先発を任された上田健介は、最速147キロを計測し、県内のみならず近畿圏で評判を呼んだ。勝ち気そうな顔つきと、分厚い体格は豪腕の風格を漂わせるが、本格的に投手を始めたのは高校入学以降。中学時代までは主に外野手で、チーム状況によってマウンドに立つことはあったという。

 19年に及ぶコーチを経て、昨年4月から母校を指揮する小森博之監督は上田の経歴についてこう明かす。

「中学時代に球速が140キロは出ていたようですが、試合で投げる機会そのものは少なかったようです。投手の練習はほぼやったことがなかったそうで、高校で本格的に練習を始めたので、キャリアはまだ2年くらいです。1年秋は持っているセンスがあったので、あれだけのスピードが出て主戦として投げられましたが、5回まで完璧に抑えても、中盤に突然乱れて点を取られることも結構ありました」

 制球面にやや不安定さはあるが、指に掛かったストレートの威力は超高校級だった。ところが、2年生になると肩甲骨の後ろを痛め、春の県大会はほとんど登板できなかった。ケガが治ってからは肘の位置がやや下がり、スリークオーター気味のフォームになったが、それでも140キロ台半ばの速球を操った。

冬場はフォーム固めに着手


 新チーム結成直後の夏休みの練習試合では・・・

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