今夏の高知大会で、高知商は20年ぶりの第1シードで臨む。春14回、夏23回の甲子園出場を誇る名門を支える絶対的エースには、高い「志」がある。 取材・文=寺下友徳 写真=小河原友信 
昨秋の時点で高卒でのプロ志望を明言。NPBスカウトの評価も高まっている
高校進学先の決め手
「よく高校の先輩である
藤川球児さんのことを聞かれるんですけど、NPB、MLBでプレーされ、
阪神で監督を務められている偉大な先輩としか言えないです。『火の玉ストレート』なんて僕にはまだまだ……」
高知商高出身のレジェンドをリスペクトするのは
北添颯志。才能あふれる大型右腕にかかる期待は相当、大きなものがある。
振り返れば、そのポテンシャルは幼少期から輝いていた。小学校時代に在籍した佐川ガッツでは、5年時から投手がメーンになると、主将を務めた6年時には高知県大会準優勝で、四国大会へと導いた。佐川中では部員不足で、連合チームを編成することもあった。厳しい環境下でもモチベーション高く、3年時には軟式球で最速139キロを計測した。高校進学に際しては、明徳義塾高はじめ、高知県内外強豪校が注目する存在だった。
そんな中、北添が選択したのは高知商高だった。第100回記念大会の2018年夏。甲子園で2勝を挙げた鮮烈な記憶と「県内の甲子園常連校を倒したい」と、思いを持って名門校の門をたたいた。
四国屈指の剛腕
1年夏からベンチ入り。2学年上の岡村宝(日体大)、1学年上の岡本康平(愛知産大)といった最速140キロを超える先輩右腕とも競い合いながら・・・
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